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ミュージカル「スカーレット・ピンパーネル」(日本キャスト・2016年・東宝版)見て来たよ!-ロベスピエール新曲が聴きごたえアリ

ミュージカル「スカーレット・ピンパーネル」東宝日本キャスト版見てまいりました。東京で幕を開けたのち、梅田芸術劇場にて2016年10月30日~11月7日まで、その後東京国際フォーラムにて11月24日~29日に凱旋公演が予定されております。宝塚版が2017年3月に控え、ブロードウェイ版に近い東宝版の上演となったのが本作品。二度楽しめる年末年始(というにはちょっと幅がありますが)の「スカピン」祭りとまいりましょう。ダブルキャストロベスピエール佐藤隆紀さんで見てまいりました。

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(今回マルグリットを演じた安蘭けいさんは、宝塚時代にパーシーをつとめられました。両主役制覇!)

ワイルドホーン節はややマイルド?

本作の作曲は「ジキル&ハイド」「モンテクリスト」などでもおなじみのフランク・ワイルドホーン氏。韓国のミュージカルでも大人気の「歌い上げ系」楽曲の嵐、という特徴がある(気がする)アーティストさん。韓国のミュージカル制作会社EMKミュージカルカンパニーがワイルドホーン氏とともにつくった創作ミュージカル「マタハリ」(2016年韓国初演)など、韓国の観客の嗜好にあわせたためか、これでもか!これでもかっ!!とばかりに歌い上げており、ちょっとおなか一杯すぎるかも・・と思ったほどでした(いや、迫力は相当あっていいし、韓国の俳優さんたちに合ってるんだけど)。

で、個人的ホーン内比較でいくと「スカーレット・ピンパーネル」はワイルドホーン節がとりいれられつつも、こってり度が低いというか、ほどよい濃度のような気がします。特に、宝塚版上演のために描き下ろされた「ひとかけらの勇気」がすがすがしさを添えてくれるような気がするので、これは是非外さないでほしい・・・と思っておりました。で、今回この曲は「悲惨な世界のために」とタイトルを変え、歌詞が東宝版の世界観にフィットするようチューニングされて登場。と、とりあえずあってよかった!

そして、2幕はじめにロベスピエールがピンで歌う「新たな時代は今」が追加されているのですが、これはまさにホーン節炸裂!ってかんじで聞きごたえのある曲でした。ロベスピエールの背景に見える時代の狂気が感じ取れる楽曲。これを歌い上げる佐藤隆紀さんの熱演で、がつっと世界にはいれて大満足(そしてそのあとの、役替わり演出も楽しい)。あれ、結局ホーン節が聴きたいのね。わたし。

ピンパーネル団の年齢構成について

さてさて今回の「スカピン」において、ピンパーネル団を構成する若手俳優さんたちに期待をしていらっしゃった方も少なくないかと存じます。そしてまた、石丸幹二さんとピン団の年齢差が心配・・と思っていらしたファンの方々もいらっしゃることでしょう。私はどちらかと言えば後者の心配をしておりました。リュ・ジョンハン先生が「ジャック・ザリッパー」に出演された際、朝帰りを同世代の友達に冷やかされるシーンの並びを心配したあの気持ち(40代後半の先生が20代の青年を演じるという設定だったから・・)。しかし、「ジャック」の時はリュ・ジョンハンミラクルによって、びっくらな青年度をみせつけられ「う、ジョンハン先生があのメンバーで一番若く見える(かもしれない)」とうなったのでございますが。さて石丸さんは・・・。

・・・結論としては「白い衣装がわるい」と言いたい。

だって、石井一孝さんだって同じ限界(?)を抱えているはずなのですが、こちらは黒づくめの衣装ときまっているので意外に気にならなかった。しかし白は膨張色。ぴちぴちのピン団の若手俳優さんたちと「白」で立ち並ぶと、微妙に石丸さんの「兄貴」度が引き立つ。同い年くらいの友達には・・・も、申し訳ないが、見えませんでした!!

とはいえ、もちろん石井さんや安蘭けいさんとのバランスはバッチリで、ちょっと大人なバカップルと未練たっぷりな元カレの三角関係風味は堪能できたのでありました。ミュージカルの年齢構成って、意外に難しいな!とおもった次第。

・・・とりあえず今日はここまでで(続くかもしれない)。