ミュージカル「ドリアン・グレイ」感想第一弾-それはジュンスに捧げられた作品だった!

ミュージカル「ドリアン・グレイ」見てまいりました。城南アートセンターにて2016年9月3日~10月29日まで上演の本作品。城南は遠い・・。しかもこの会場、舞台としてはオペラ用であるためなのか、舞台がやたら奥に深く、オーケストラピットが巨大で、前列であっても舞台が遠いという微妙なつくり。前方座席確保済の方々も、オペラグラスは持参された方がよろしいかと。普段より気持ち、俳優さんたちが遠く感じられるやもしれません(だめじゃないか!)。しかしね、観客はアツイよ。MDショップの列も長いよ(そしてすでに売り切れ多数だよ)。

そんなこんな「ドリアン・グレイ」、もちろんキャストはこちら!

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(Today'sキャストというかなんというか、このメンバー固定ですから)

ドリアン・グレイ:キム・ジュンス

ヘンリー・ウォットン:パク・ウンテ

バジル・ホールウォード:チェ・ジェウン

シビィル・ヴェイン(シャーロット・ヴェイン):ホン・ソヨン

フォトゾーンチェック!

今回用意されていたフォトゾーンは画家バジルの部屋と思われる場所。描きかけのドリアン・グレイの肖像画があります。もちろん、ジュンス様ドリアン仕様。

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開演前は込み合いますので、変なポーズで撮影したい方は早めの会場入りが吉かもしれません。

チェコでポスター撮影の謎が解明される!

ドリアングレイのポスター撮影にチェコまでいった、という話は、ミュージカルの情報が公開され始めたころから伝えられておりました。わざわポスター撮りにそんな遠方まで?ロッテワールドじゃだめだったの(いや、それはだめだろう)、忙しいのに大変では?と多くのファンが思っていたはず。が、チェコで撮影したのはポスターだけではなかったのです(って、私がしらなかっただけでしょうか?)。そこで撮影されたものの本命は「舞台装置」だった。

というのも、劇中舞台いっぱいにチェコで撮影された宮殿内の風景、そして「そこにたたずむジュンス(あるいはパク・ウンテさん)」が投影される、という演出が。それはもう巨大スクリーンで見るMTV状態。背景に映像を使用する、という通常の舞台映像と根本的に異なる。

最初ウンテさんのソロパートで、スクリーンに巨大ウンテさんが映し出された時「なんじゃこりゃ、どどど、どっちを見たらよいのだ!」とオペラグラスを振り回してしまった、あの衝撃。そして、2幕の映像シーンでは、もはや歌うジュンスさんの姿が見えない。声だけホールに響き、映像ががしがし流れまくる状態に。ジュンスさまどこにおられるのでござるかー、や、闇がひろがっておりまする。お姿がみえませんー!という叫びと、でっかい(映像の)ジュンスかっちょいいー!という相反する感情、よろこびと苦しみに身もだえさせられて、さあ大変。いやまあ実に、ミュージカルの舞台として不意をつかれた斬新さなのです(好き嫌いが分かれそう)。

ドリアン・ダンサーズと踊りまくるよ

そしてこの作品、主人公が踊る踊る。ミュージカル「エリザベート」のトート・ダンサーならぬドリアン・ダンサーが舞い踊るのみならず、そのセンターには常にジュンス。もうこの演出が変わらない限り、ジュンス以外のキャスティングは韓国ミュージカル界において無理ではないかと思わされる。そして、ジュンスの踊りはキレッキレなうえにオーラ爆発でエライことになっておりました。さすが韓国随一のチケットパワーを誇るスーパースター。

とはいえ、一部ではこうした象徴的なイメージとして挿入されるダンスシーンが、登場人物の関係性を描くための時間を圧迫してしまった、という否定的な劇評もでております。確かに、シナリオ的に微妙だよな・・という部分があることは否めない本作品。この件はまた別に記すといたしまして。

しかし、これは絶世の美男であるドリアン・グレイをキム・ジュンスが作り上げ、観客にその魅力とパワーを見せつけるミュージカルであるととらえるならば、やっぱ、踊らずしてなんとする、な気も致します。使える表現方法は全部見せてほしいわけで。

・・というわけで、結論として、このミュージカルは、キム・ジュンスによる、キム・ジュンスのための作品。というか彼に捧げられた作品なのだな・・・と思ったのでありました。もう、酔いしれておきましょう。その美貌と魅力に。