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ミュージカル「キンキーブーツ」(日本キャスト、2016年)見て来たよ-きらめきください!

2016年は日韓「キンキーブーツ」の年と名付けよう、そうしよう。9月2日からは韓国キャストの同作品もソウルで開幕いたします(~11月13日まで、ソウル・ブルースクエア)が。

というわけで(?)、まずは日本キャスト版「キンキーブーツ」見てまいりました。日本キャスト版は2016年8月22日まで大阪(オリックス劇場)、8月28日~9月4日まで東京(シアターオーブ)へと続きます。日本ではブロードウェイからの来日版もはじまりますから、日韓といわず日米韓「キンキー」祭りが開催できる勢いです。こりゃー、楽しみですね。

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(このほかにブーツはいたふりできるフォトゾーン!も)

「こうあるべき」の呪縛から逃れるための物語

このミュージカルの物語は、イギリスの片田舎。父の死によってつぶれそうな靴工場を継いだチャーリーと、ドラァグクイーンのローラが、ドラァグな人たちがはいても大丈夫で素敵なピンヒールブーツ(絶対赤!がローラのこだわり)を作って工場を危機から救おうと奮闘する、というもの。チャーリーは父の生前、婚約者と共にロンドンに引っ越し、靴工場を継がせるといっていた父から距離をとっていた。他方ローラは、ボクシング選手に育てたかった父を裏切り、勘当された身。二人とも、父との葛藤を抱え「今の自分」や「なりたい自分」を肯定しきれなかったり、迷いを持っていたりする。しかし二人はともにコダワリの靴を作っていく過程でお互いを受け入れられるようになり、また周囲からも受け入れてもらえるようになるのです。ローラが靴工場のマッチョな従業員ドンに「あるがままの他人を受け入れてほしい」とお願いするシーンがあるのですが、まさにこの言葉がこのミュージカルのキーワード。それは、性的マイノリティの人を受け入れよう、というだけの話ではありません。多様性を許容するということは、こうあるべきと期待された(ように、感じ取ってしまった)自分像と、それにくらべるとダメな自分の隙間を埋めていくことでもある。それは、単に「そのままでいいんだよ」というメッセージではなく、自分が他者を許容することで、他者にも受け入れてもらえるように努力しようよ!こんな自分じゃダメって思っているより、それはずっと大切なことだよというメッセージにも思え、とても暖かく胸にせまってくる。

 三浦春馬くんのもりもり肉体も堪能できる

さて、今回の舞台では、三浦春馬君がどれくらい「他人から受け入れられそうにない」ローラになってくれるのかが勝負(?)でありました。妙に女っぽくまとまってしまったりなんかしたら、彼女の苦悩と迫力も半減してしまう。三浦春馬ファンにはもうしわけないが、すごく丁寧にきっちりファッショナブルなのに「なお気持ち悪い」何かがあるといいなー、とおもっておりました。やや、大丈夫かなー、とおもっていたのですが。杞憂でございましたよ。もりもりの腕がのぞく超ミニのキラキラワンピが舞台で揺れ、いかにも「ドラッグクイーン」で登場したときには、一瞬「誰あれ」状態。にもかかわらず、キレッキレの踊りを披露、ボイストレーニングの成果がみられる素敵な歌声が響き渡り大満足でございました。

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小池徹平君のチャーリーは、どちらかといえば歌よりも長台詞・早台詞が多かったのですが。チャーリーのテンパってる感じがにじみ出ておりました。最後、チャーリーが自社でつくったブーツをはき、ランウェイで小鹿のように立ち上がろうとするも、なかなか立ち上がれないというシーンでは、おもわず応援したくなった。

オリックス劇場のトイレ競争が熾烈・・

さて、今回大阪での公演会場は「オリックス劇場」。大阪厚生年金会館がリノベされた劇場です。Wikiによると、リノベーションの際「女性用トイレが増設された」と書いてあるのですが。めちゃめちゃ不足しておりましたよ。

ああ、劇場の女性トイレはすべて宝塚大劇場のシステムを採用してほしい!世の設計士さんに強くお願いしたい点でございます。