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ミュージカル「マイバケットリスト」(2016)感想、のまえにホームショッピングネタ

ミュージカル「マイバケットリスト」(2016)も千秋楽をむかえ、ひと月以上前に見たこの作品の感想が塩漬けされたままであったことに気づきました。ということで、ぼちぼち塩抜きをして味見してみようかと検討中。

本作「マイバケットリスト」は小劇場な2人ミュージカル。今回は忠武アートセンター小劇場(ブルー)で上演されました(2016年4月23日~7月3日)。内容の感想は次回にまわすとして(回すのか!)、このチケット販売において行われた、面白い取り組みに触れてみたい。このミュージカル、「ホームショッピングでチケット販売」されたのであります(一部日程ですが)。そして、このホームショッピング番組自体がショーケースとなるつくり。

(その、ホームショッピングの様子は以下の映像で確認できます。40分の超充実番組)

www.youtube.com

番組(CJオーショッピング)では、5月17日~20日のチケットを番組内で独占販売。ホームショッピングのセオリーに従って、割引(1万ウオンくらい安かった)ありでおまけ付き(OSTがもらえた)。そしてもちろん、詳細な「商品の説明」が魅力です。

パク・シファンさんとソン・ユドンさんが番組に登場し、内容を紹介するとともに歌もうたってくれるのですが。一般的なミュージカルのプレスコールとは異なり、彼らの俳優としての経歴の紹介も詳細になされます。つまり、舞台に立つ俳優も「商品」の一部として、その魅力が伝えられる作りなのです。これ、結構いいなーと思いました。

ミュージカルをはじめとする公演文化は「行って初めてわかる」ことがとても多い。また、俳優さんには(韓国は特に)演劇専門の方も少なくない。なので、テレビショッピングをみている層にはあまりなじみのない人もいるわけです。そんな人たちに、見慣れたホームショッピングのフォーマットにのせて、詳細に舞台の魅力、俳優の魅力、音楽の魅力がこれでもかと紹介され、さらには「このチケットを今買うとお得!」とまくしたてられた日には・・・。説得されちゃうんじゃなかろうか?

ふだんあまりミュージカルを見ないような層にアプローチできる、というのもよいですよね。インターネットで予約しなくちゃいけないのがおっくうだな、とおもうような層、あまり小劇場のミュージカルを見に行こうと思うことのない層に、テレビはやっぱり有効そうです。ミュージカルの観客の平均年齢層が20-30代中心の韓国において、その上の層を狙っていくという戦略は、今後も様々に組まれるのではないでしょうか。

もちろん、ホームショッピングなんて商業的すぎる!と思われるかたもあるでしょう。でも、この「ミュージカルは大衆商品ですよ。見ていただいてナンボなんですよ!」という韓国のミュージカル会社のわりきりも感じられます。韓国的、とりあえずやってみる戦略。このスタイルはやっぱりなんだかんだいって、面白いなーと思わずにいられません。

他の作品でもこれ、やってほしいなー。