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『スリル・ミー』(2016年・韓国版)見てきたよ!-小劇場における女子の生態が面白い

スリル・ミー

韓国では2016年度版の『スリル・ミー』が絶賛上演中でございます。で、この舞台の感想は後日書きたいと思うのですが。今日はこの舞台をみにきたうら若き乙女たちについて取り上げてみたい。

 

今回『スリル・ミー』が上演されているのは大学路にあるDCF大明文化工場。ビルの一階に「ソルビン」が入っていて、ついつい甘いものを食べてしまうDCF大明文化工場。ダイエットの敵、DCF大明文化工場・・。ともあれ。この建物の地下部分が劇場なのです。劇場は3つ。それぞれ席数が、250、300、400程度と、どれもそう大きくない規模。300くらいの席数の劇場で、現在『スリル・ミー』は上演されております。なので客席と舞台がとっても「近い!」と感じる。精神的な意味ではなく、もう、物理的に近いのです。

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で、わたしがカキ氷をたべて劇場へと降りていくと、ホール(というか、通路)は人でごったがえしています。座るところも存在しない。とりあえずトイレいっとくか、とトイレにむかうとそこには人だかりが。え、混んでるの?まじで?と焦ったのですが、女子たちが並んでいるのは個室ではなく、洗面台の方。これまでにはあまりみかけなかった展開。彼女らは、歯を磨き、化粧をしているのでありました。歯?このタイミングで、歯?そんなにみんな、ニオうモノ食べたの??

歯ブラシを使用した歯磨きは困難ということをすでに知っているらしき乙女はリステリン持参。ぶくぶく言いながら洗面台が開くのを待っている。えー、ちょいと失礼。手、洗っていいですかね?すごいもうしわけないけど、このまま出るのもなんなので、ちらっと洗わせてもらえませんかね、ハイハイ・・という申し訳ない感をだしつつ、なんとかスキをついて手洗いましたが。

なにあれ。

そう思いつつ会場した観客席に入りますと。ん、今度はコンパクトを取り出し化粧をする乙女や、鏡で自分の顔をまじまじ見る乙女が前方座席に複数混じっているではありませんか。えーっと、君たち、いまから「見る」んだよね?と確認したくなるような「見られスタンバイ」。

そうなのです。彼女らにとって、このミュージカルは、二人(とピアニストさん)を「見る」だけではなく、同時に彼らに見られていることにこっそりワクワクすべき作品なのです。出入り、出待ちのタイミングだけではなく、上演中でさえ、彼らに「見られている」という意識をもちながら、彼女らは静かに座席についている。そりゃ、開演まえに鏡見るよな。

そして、「見る」ほうにしか意識が向いていなかった私は、合コン前のようなトイレおよび座席の雰囲気にのまれ、「えー、完全に化粧剥げっちょろけてるよ。逆に浮いてるかも」と焦ったのでありました。まあ、最低限の化粧直しくらい「たしなみ」としてしとけよ、というお声もあるでしょうが。