韓国ミュージカル☆ライフ

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ミュージカル「ストーリー・オブ・マイライフ」(2016‐7年版)報告-ちょっと不思議ちゃん登場

ミュージカル「ストーリー・オブ・マイライフ」が2016年12月6日から2017年2月5日まで、白岩(ベガム)アートホールにて上演中。もう少しで今年のSOMLも千秋楽を迎えます。2月末から同じホールで上演される「スリル・ミー」に出演されちゃったりするメンバーもふくまれているというSOML。このシュールさがたまりませんね!こんなにハート・ウォーミングなのに!月末には大参事が。

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 トーマス:キム・ダヒョン

エルヴィン:ホン・ウジン

「ストーリー・オブ・マイライフ」は、二人系ミュージカルの名作で(名作が多すぎるという話もありますが)、亡くなった最愛の人を回想する系という、涙なくして見られないシリーズ。ナナヒン(私とターシャと白いロバ)といい、ゴーン・トゥモロー(二幕)といい、もうこの技使うの禁止!と言いたいくらいの泣ける度です。もちろん今回も泣かされました。頭痛しました。鼻水出ました。ハンカチよりティッシュがおススメでございますよ。

トムも不思議ちゃんだったんだ・・説

さて、今回キム・ダヒョンさんが、自殺してしまった(と、とらえるか/とらえさせるか否かも解釈と演技の分かれ目)親友エルビンの弔辞を書くために苦闘し、彼を回想していくトム役にキャスティング。ダヒョン・トムは純粋天使系。ちょっと不思議ちゃん系の田舎の子、でも実は想像力豊かなエルヴィンに負けないトムって・・。トムって都会にでて変わりはて、心の奥にしまい込んでしまったエルヴィンとの記憶の扉を彼の死をきっかけにしてやっと開くことができた人物、という基本ラインがあると思うのですが。ダヒョントムはしょっぱなから涙目(単におおきなおめめがキラキラしているだけか?)気味で、エルヴィンが自殺した理由に心当たりがありそうな様子で登場。なんだか人間味あふれるトム。子ども時代ははたしてどのように演じられるのか?先の見えない気分で鑑賞しておりましたが。ダヒョン・トムはエルヴィンにまけないくらい「子ども」なヤツでした・・。雪合戦、エルヴィンがやや引き気味だったようにさえ見えましたよ。

このように最初はちょっと意外だったダヒョン・トム。しかしその不思議ちゃん度によって、トムとエルヴィンは1人の人物の枝分かれした人生であり、トムはエルヴィンの死によってはじめて一人の人間として孤独を引き受け成長することができたのだ、とメッセージされているようにも見えました。もしかしたら、トムをもう一息成長させるためにこそ、エルヴィンは死を選んだのかもとさえ思えます。

キャスト違いでいくらでも二人の関係が妄想できるSOML。今年の千秋楽はもう目の前ですが、もし渡韓される機会のある方は、ぜひベガムにも足をはこんでみてください!