小腹がすいたら PPIOKKO ピオッコ まるかぶり。
地下鉄構内、甘い香りで人を引き寄せるお菓子デリ饅頭DeliManjoo。明洞の地下鉄改札付近にもありますので、口にされたは多いかと思いますが、ざっくりまとめるとベビーカステラのクリーム入りです。
しかし今回紹介したいのは、トウモロコシ型のデリマンジュウとは異なる、ひよこ型。その名もピオッコです。
ちょっとヒヨコ感にかける風貌ですが、それは写真に問題があると思ってください。きちんとヒヨコ型です。
中にカスタードクリームが入っているのもデリマンジュウ同様で、ほぼ味もデリマンジュウです。というか、デリマンジュウじゃないのこれ。・・ただ、デリマンジュウが1袋3000ウォンからと高騰しているのに対し、ピオッコは2000ウォンからスタート。8個くらいはいっていたかと記憶しております。上出来ではなかろうか?
問題は、どこに生息しているのか、ということですが。
少なくとも私は、ソウル中心部ではほとんど見かけたことがありません。地下鉄路線図の込み入った中心部からちょこっと離れたところで発見することが多い(地下鉄4号線果川とか。1号線フェギにもあるという噂)。もっと中心部にも生息地はあるのかな。
面白いのは韓国のブログを見る限り、デリマンジュウとの類似性よりも、日本のひよこ饅頭との類似について検討しているものが多いこと。ピオッコの商品名にはこっそり「名菓」とついているみたいなので、まあ、「それって名菓ひよこじゃん!」と(韓国語)でつっこんでしまうのでありましょう。わからなくもない。
構造的な問題か、市場占有率の低さゆえかクリーム含有率がデリマンジュウより少ないかなとおもわなくもないのですが、最低販売価格・量も適当で愛嬌あるピオッコ。それ以外はほぼ同じにもかかわらず、形がヒヨコというだけで、なぜこんなにも惹かれ、ピオッコびいきになるのか?
おそらくそれは、ヒヨコ型であることによって、単なるベビーカステラが「食べる・食べられる」という関係性を含んだ物語を発生させる可能性をもつようになるからではないか、と思い至りました。
デリマンジュウでもたまに「トウモロコシは茎がうまいか先っぽがうまいか」などといいつつ食べる方向を考慮することがありますが(あほです)、しょせんトウモロコシ。植物にすぎません。それ以上の盛り上がりに欠けます。
その点、ヒヨコは生きています!(いや、ピオッコは生きてないけど)。そこには、残酷な生態系を見せつけるような二者間の物語が生まれるのです。「ヒヨコの脳みそはトロッとしておるのう、ひひひ」「きゃーやめてー」みたいな。
まあ、ピオッコはカステラなんですけどね。
ともあれ、これからもピオッコを応援し、生息地拡大に協力していけたらと思います。