ミュージカル「光化門恋歌광화문 연가」(2018-9年、韓国)見て来たよ-映画「1987」と続けて見たい、郷愁のバラードを堪能しよう

1980年代から90年代韓国「バラード」の神話とよばれた作曲家、故イ・ヨンフンのジュークボックスミュージカル「光化門恋歌」が2018年11月2日~2019年1月20日、2号線신도림(シンドリム・新道林)駅直結のDキューブアートセンターにて上演中でございます。タイトルはイ・ヨンフンの代表作の一つでもある「光化門恋歌」からとられています。まずは郷愁あふれるこの曲をお聞きください。 

www.youtube.comこのミュージカルのテーマは追憶。しかしノスタルジアに浸るだけではなく、そこからもう一度、今に至る道筋をだ取り直すことで、現在を強く意識させようとする作品なのです。まさに、民主化運動の過去の語り直しと、今ここにある現在の「民主主義国家としての大韓民国」を認識しなおそうという現在の雰囲気、映画「1987」やドラマ「応答せよ1988」のブームとも共鳴しあうような時間設定になっています。ちなみに、2017年版での大幅改訂によって、2013年に日本・明治座で上演された物語とはお話が異なっておりますので、ご注意を。見て来たキャストはこちら!

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中年のミョンウ カン・ピルソク

ウォルファ キム・ホヨン

若いミョンウ イ・チャンドンVROMANCE

中年のスア イム・ガンヒ

若いスア リンジ

シヨン ジョンヨン

チュンゴン オ・ソグォン

インターパークのあらすじ紹介をおさらい!

死ぬ直前の1分、もう一度戻りたい瞬間を探す中年のミョンウと、彼を手助けする思い出旅行ガイド・ウォルハの記憶旅行。

中年のミョンウは今、死に際にあり、最後の心肺蘇生術を受けている。彼は記憶の展示館を訪ね、そこで人の縁を取り扱うウォルハと出会う。ウォルハの手引きで中年のミョンウは初恋の人、スアと会い、若いころに戻っていく。

愛が深まりつつあった冬、光化門でデモが起きる。暴力的な鎮圧に抵抗したスアを白骨団(私服警官)が暴行し、連行してしまう。ミョンウは恐怖にかられてこれといった抵抗もできず、そんな自分を責める。

その後、ミョンウは軍に入隊し、スアは市民運動に身を投じる。2人の縁は深まることはなく、恋しさだけが募っていく。ウォルハの手を借り、ミョンウは幻想と記憶、現実が入り混じる微妙な状況の中で自分の傷と一つ一つ向かい合い…。

 

そう、まさに時代は1980年代末、民主化運動が最後の曲面をむかえていたあの時代。映画「1987」の世界から始まります。高校生の時にであったミョンウとスア。しかし一つ年上のスアは先に大学生になり、運動に身を投じていく。――ドラマ「応答せよ1988」に熱狂した現在の40代~50代の世代には、忘れ去った情熱と、やりきれない思い出が交錯する甘酸っぱくも切ないあの時代。客席はいつもより年齢層高くなるよそりゃ!というものです。最後のオチは別記事にまとめたいと思いますが、夫婦で見れば、いっそう仲良くなって帰れる(たぶん)物語になっておりますよ。

キム・ホヨンさんのウォルファに悩殺されよう!

さて、このミュージカルの見どころであり観客を引っ張っていくのは狂言回しのウォルファ。そのテンションにかかっていると言っても過言ではないのですが。ホイことキム・ホヨンさんのウォルファは、文句のつけようがないキャラ立ちっぷりでございました。宝塚の男役スターをみているかのような気分にさせる身のこなし、不思議なオーラ、踊りのキレはすさまじく、熱唱部分から聞かせるバラードまで、ヴァラエティ豊かに魅せてくれます。ミョンウも最後に出会った死神もどきがホイでよかったね、と思わずにはいられない。すぐさま成仏できそうなゴージャス感です。帽子のかぶり方一つとってもスキがない。舞台掌握力も半端なく、「豪華版ホイショーか?」と思わされますよ。2017年版で観客を熱狂させた、チャ・ジヨン様のウォルファが見られないから今回はやめておこう・・そう思われている方にもおすすめの、ホイ・ウォルファです!

「赤い夕焼け」のサビを練習していこう!

また、このミュージカルはカーテンコールが「赤い夕焼け」の大合唱となっておりまして、これは2013年の日本公演と同じですね。この時使用するペンライトもMDブースで購入可能ですが、ペンライトがなくても「赤い夕焼け」のサビを練習していくだけで、舞台との一体感を楽しめます。

www.youtube.com覚えていきたいのは、「난 너를 사랑해. 이 세상은 너 뿐이야.(なん・のるる・さらんへ、い・せさんうん・の・ぷにや)」の部分。このあたりで舞台からよびかけられますので、思いっきり一緒に歌いましょう。雰囲気を見ていただくために、2017年版のカーテンコール映像をはっておきます。「赤い夕焼け」になるのは4分くらいのところから。チャ・ジヨン様のウォルファもある意味「キレキレ」で最高です・・。

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