ミュージカル「ロッキーホラーショー록키호러쇼 」(2017年韓国キャスト)見てきたよ-マイクル・リー様はマダムのごとし

 ミュージカル「ロッキーホラーショー록키호러쇼」が2017年5月26日から8月6日まで弘益大大学路アートセンターにて上演されました。報告が千秋楽後になってしまいました・・。観客をまきこむさまざまな仕掛けにみちた本作品。いちいち丁寧に参加してるといつのまにやら浮かれポンチになってしまう本作品。基本お祭り騒ぎののぞき見趣味、ストーリーというよりはその壊れ具合を一緒に楽しむのがミソと思われます。なので、意外に語学力をとわず楽しめたように思います。さて見て来たキャストはこちら。

f:id:pokos:20170728213344g:plain

フランク・フルター博士:マイクル・リー

ジャネット:キム・ダへ

ブラッド:コ・ウンソン

マジェンタ:ソムンタク

リフラフ:キム・チャノ

高貴なるフルター博士

ミュージカル「ロッキーホラーショー」のストーリーはあってなきがごとし、よくわからないどんちゃん騒ぎがくりひろげられていくその毒々しさに魅力がある作品といえましょう。深く考えると、さまざまに時代を感じる問題要素もあり、微妙な気持ちになったりもしますので、そのあたりには立ち入らないのが正解。一応詳細を理解されたい方には、われらがWiki先生をご紹介しておきたい。ロッキー・ホラー・ショー (ミュージカル) - Wikipedia。みなさま、確認されましたでしょうか。わけわかりませんね!

さて、マイクル・リー様の博士はなんだかとても上品なマダムでございました。あるいは京都の小料理屋の女将といった風情(いったことないけど)。日本版「ロッキーホラーショー」、古田新太さんのアクの強い博士のイメージに支配された脳みそは、かえってリー様のあまりの神々しさに目潰しの刑か?とつぶやかずにはおられません。え、これってJCSだっけ?みたいな(いや、それはない)。もちろん、その衣装は珍妙にしてセクシー、にもかかわらず腕のむきむき筋肉が気になる。この不協和音が不思議の国にふさわしい風情なのです。また、カーテンコールでは「私は異星からきたから韓国語が下手なのよ」とおっしゃっていたリー様。たしかに、微妙に聞きづらい部分もありましたが、まあ、そんなに細かく聞き取らなくても、どうせ変なことしか言ってないし!という安心感もございました。

韓国のモラルコード?

ともあれ、本作品は本来クイァな要素にあふれた作品なわけですが。これを東方礼儀の国韓国でみると、どことなく最後の最後でたかがはずれきっていない気もする。ショーとしてのレベルが高いが故に、そこそこ綺麗にまとまってしまいすぎるような。他方で韓国の政治デモなどに遭遇すると、モラルを追求にかける情熱は半端ないことを実感せざるをえないのですが。が、薬、スプラッタ、食人といったインモラルさの追求は微妙なおなじ熱量ではおこなわれないのか。これはあくまでサブカルチャーカウンターカルチャー領域にとどめておくべき「たか」なのかもしれない。ミュージカル「ロッキー・ホラー・ショー」はあくまでもエンターテイメントとして作られており、わい雑さを減じ、皆が楽しめるレベルに調節されているようでした。

とはいえ、夏の暑さをぶっ飛ばす、健康的にみんなが参加できるお祭りみたいな作品という意味では、とても楽しかった!