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ミュージカル「スリル・ミー」(中国キャスト・2016年)観戦記(続)-ファミリー向けスリル・ミー?

スリル・ミー

ミュージカル「スリル・ミー」上海上演バージョン、もちろん中国キャスト・中国語をみてまいりました、という話の続きでございます。中国「スリル・ミー」は2016年12月31日まで馬蘭花劇場にて上演中でございました。ほかに見に行かれた方・・いらっしゃいますかね・・。

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(フォトゾーンは劇場の外にありました。誰も写真をとっていない・・)

対象年齢は?

さて、「スリル・ミー」上海公演ですが、驚愕の観劇文化に遭遇する楽しい体験となりました。まず、隣の劇場で子ども向けミュージカル(演劇?)を上演していたようなのですが、なにかまちがって「危険遊戯」に入ってきてしまったようなファミリー観客がちらほらと見受けられ。まあ、「遊戯」ってあるからね・・。って、対象年齢の設定はされていないのですかー!と叫びたくなった。しかも、子どもの手を引く大人は「おじいちゃん・おばあちゃん」。孫連れて「スリル・ミー」とは、なんと東アジア・アヴァンギャルドな嗜好性(なんのこっちゃ)。ほかにも異性愛カップル率が高く、この演目の内容を知らぬ人々の群れであることは一目瞭然でございます。むしろ、1列中央席で、「私」がもつ双眼鏡にもまけぬ代物を完全装備、たえず眼前に装着し、俳優さんの表情を延々見続ける乙女のほうが、なんかみおぼえがあってホットしたほどです。

火気厳禁ルール

さて、前回にもすこし触れましたが、中国版「スリル・ミー」は、たばこはくわえても火をつけません。マッチもすらない。マッチ箱からとりだしたマッチ棒を見た瞬間、むらむらと火付けの欲望がわいてくる「彼」は、日韓「彼」たちよりずっと危ないやつであったといえましょう。消防法厳しいんですかね?

あと、気のせいなのかもしれないのですが、スモークが、とってもヘアスプレーのごとき香りにみちておりました。し、新鮮なスモークの香り。いや、もしかしたら後ろの席のだれかがヘアスプレーをふりかけていた可能性を完全に否定できないので、ホントにヘアスプレーが客席に充満していたのかもしれません。・・そう、客席で髪をセットしている人がいても不思議ではないと思えるほど、客席は・・カオスでした。

自由すぎる!

(一応、電源をきれとのアナウンスがされているにもかかわらず)誰もスマホ切らないままお芝居はスタート。途中、微信(WebChatという、中国のLINE)で会話しているらしき人々や、突如大胆に撮影を始める人々。なにやら検索している人まで。見ようよ!せっかく見に来たんだから、と説教したくなるほどです。

スマホの明かりがちらちらひかって気になりはするのですが、「私」が釈放委員会(?)で質疑を行うシーンが挿入されるたび、「あ、またこのシーンだ、きゃはは(と、言っている様子)」と声を出して隣の彼氏に話しかける女子がとっても致命的でした。なぜそんなにその切り替えに言及したいのだね。みんなわかってるよ、シーンが変わったことくらい。中国語わからなくてもわかってるよー、おーまいがー!と、こちらが叫んでしまわないか(自分が信じられず)ハラハラしたほどです。「彼」と「私」のラブシーンになるたびに、お茶の間で濃厚なラブシーンが流れるテレビを前に沈黙する家族のようになるカップルの「なんだろうねあれ、てへ」的な会話はもう気にならなくなるレベル。

韓国でも観劇中の集中力をそぐ「クァンク(致命的に迷惑な観客)」談義は多々ありますが、みんな一度中国にきたら、ものすごく寛大になれると思うよ!

 

このように、とっても自由な客席だったのですが、パンフレット購入するときだけは厳格に希望数量、名前や住所をかけとせまられました。なぜ?