ミュージカル「スリル・ミー」(中国キャスト!2016年版)見てきてしまった-「危険遊戯」ってなんじゃらほい

みなさま、韓国ミュージカル界は韓流にのって上海に上陸、さらに言えばそこに根を張りつつあるのをご存じでしょうか。その一番槍として、韓国のCJE&Mが中国の公演市場に殴り込みをかけている模様でございます。

CJE&Mは「キャッツ」や「マンマミーア」の中国語版制作にかかわるなどし、現在はCJE&Mチャイナを設立して本格的に公演事業を展開しているそうな。韓国オリジナルの「あなたの初恋探します(キム・ジョンウク探し)」なども上演しているという(以上、パンフレットの記述(中国語)を貧困な入試漢文読解知識のみで読み解いたもの)。

そして今年の夏、彼らが満を持して持ち込んだミュージカルは「危険遊戯」。そう、韓国では2017年2月からの再演も決定した、回転ドア(超リピーター)客の宝庫「スリル・ミー(Thrill Me)」にほかなりません。そして夏の公演が好評だったのか、半年もたたぬまの11月再演。すごいスピード感です。上海は馬蘭花劇場にて2016年11月18日~12月31日まで上演中。

そして、私の見て来たキャストはこちらー!

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リチャード(彼)=施哲明

ネイサン(私)=孫豆爾

ピアノ=張玉玫

※漢字は繁体字に変換。HP上ですべてが表示されるか・・謎。

ネイサン=内森・リチャード=理査徳(査の字がちょっと違いますが)と配役に名前が挙がっている。しかし「彼」「私」という関係性中心の名称は上海版でも生きておりまして。

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(会場で配っていたチラシの表紙)

「危険遊戯」の下にキャッチコピー的な何者かがかかれております。フォントがおしゃれすぎてますますなに書いてあるかわからない。せめて繁体字であれば・・と思わずにはいられませんが。とはいえ、「一紙危険的契約」と始まるその文章は、ふむふむきっとあのことね!と心の目で読める部分もございます。そして、「我」「他」とあるのが私と彼のことであろうと推測されるわけで。そう、「スリル・ミー」リテラシーのある人々であれば、それが中国語であろうがなんであろうが大丈夫。演出はほぼ2016年韓国版を踏襲しておりますので、ここで何をいっているのかすらわかる気がするほどです(絶対わからないけどね!)。

「黒い猫でも白い猫でもネズミを捕るのが良い猫だ」とばかりに経済成長を続ける中国。上海のおしゃれカフェはシノワズリを踏襲したカッコよさ。地下鉄のなかでツムツムもどきを楽しむ若者をみていると、「スリルミー」だって韓国版そのまま上演されても不思議がない気がするのですが。が。

もちろんここは「中華人民共和国」。金盾と呼ばれるファイヤーウォールで囲まれた、グーグルもラインもツイッターもない国です(まあ、みんなあちこち経由してつながっているけど)。LGBTに対する取り組みとしては、1997年に同性愛行為の非犯罪化がなされたとはいえ、「2010年時点ではテレビや映画における同性間のリレーションシップに関する表現は検閲が行われ、同性愛映画も公式上映は認められていない」(中華人民共和国におけるLGBTの権利 - Wikipediaより)状態。大丈夫なのか「危険遊戯」!と思わされる状況ではある。

そのため、でしょうか。キスや喫煙のシーンはカットされておりました。とはいえ、ハグや服脱ぎシーンはあるわけで。寸止めなだけでめちゃめちゃ暗示されてますけど!というグレーゾーンあふれる演出がなされておりました。

なかなか、興味深かった「危険遊戯」。上海に旅行を計画されている方がいらっしゃいましたら、どうぞ候補にあげてみてください・・。

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ということで、今日はこの辺で。しかし感想はまだまだ続く!はず。