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ミュージカル「あしながおじさんDaddy Long Legs The Musical」‐女性俳優さんの魅力再発見

ミュージカル「Daddy Long Legs The Musicalあしながおじさん)」見てまいりました。2016年7月19日~10月3日までDCFデミョン文化工場1館(ビバルディ・パークホール)にて上演中。R席でも66000ウオンで得られる感動はプライスレス!な心温まる・キラキラミュージカルです。帰り道には、きっと人にやさしくできそうな自分に出会えるはず(錯覚?)。見て来たキャストはこちら!

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ジャーヴィス・ぺンデルトン:カン・ドンホ

ジルーシャ・アボット:ユリア

大学路界隈ではおなじみ、な2人劇です。

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ジャーヴィスはトリプルキャスト、ジルーシャはダブルキャストとなっております。

ジャービス:シン・ソンロク、ソン・ウォングン、カン・ドンホ

ジルーシャ:イ・ジスク、ユリア

どのジャーヴィス坊ちゃまで見るか、どちらのジルーシャをひいきとするか悩みどころのメンバーズ。

「夢に生きる女の子」を演じる俳優さんのキラキラっぷりを堪能したい

さて本作品。ジャーヴィスを演じる俳優さんたちが全員本気で「あしながっ!」と言いたくなるセレクトで、韓国ミュージカル界の巨人ぞろいっぷりを堪能できる。そして、原作では描かれない、ジルーシャの手紙を読むジャーヴィスの姿・反応を「見ることができる」点が魅力です。このように、小説とは異なるお芝居ならではの視点から、物語を再体験することができるのはたまりません。そしてもちろん、手紙を書いているジルーシャの日常も目の当たりにできる。彼女がどんな表情で手紙を書いたのか、そしてどんな気持ちを込めているのかが歌や台詞で表現されていくのです。

ジルーシャの手紙に翻弄されるジャーヴィスの「君に胸キュン」ぶりにこちらがキュン死しそうになる本作品。しかしジャーヴィスに萌えると同時に、ジャーヴィス坊ちゃん視点からジルーシャを眺め「おっさんがキュンキュンしちゃう女の子」の魅力にもあてられ、たまらんぜよ!となること間違いなし。

ジルーシャのユーモアあふれる手紙やおじさんに会いたいという家族を切望する気持ち、はじめて出会う物語や知識に夢中になっていくみずみずしい感性に触れるにつけ、こちらまで「うおー、おっちゃんはなんでもこうたるでー、欲しいもんゆうてみい!」という気持ちになってくるのです。ジャーヴィスでなくても、ニューヨークに連れて行きたくなるというもの。

このように、女性俳優さんの可憐な魅力に心揺さぶられる体験がプライスレスな本作品。韓国ミュージカルの見どころの一つには、男性俳優さんたちのオーラ、彼らが作り出すキャラクターの魅力というのがあるのは間違いございません。しかし、今回のミュージカル「あしながおじさん」のジルーシャというキャラクターは、作品によっては見過ごされがちになってしまう女性俳優さんたちのもつ力をこれでもかと見せつけてくれるのです。

女子二人劇もみてみたい

さて、このように女性俳優さんの魅力に目覚めさせてくれる本作品を見ていると、もっと女性俳優さん同士のやり取りを見てみたい!という欲求もむくむくと湧いて出てきます。いっそジルーシャとサリー(ジルーシャと寮で同室の友達)の二人劇とし、おじさんは手紙の中だけでしか登場しないようにするのはどうだろう?などと、勝手に妄想してみたり。

「ウィケッド」や「シカゴ」のようにブロードウェイのミュージカルには女性がツートップを飾り、彼女らの密な関係性を描く友情(?)物語が存在します。しかし韓国の創作ミュージカルでは、大小見渡してもすぐに思いつくのは男性二人モノばかり。もちろんそれらの作品はステキでたまらんのですが。でも、贅沢を言うならば、この力量をもってつくられた素敵な女子二人劇がぜひぜひ見てみたい。

いっそ「ストーリー・オブ・マイライフ」に、女子二人バージョンを作る、というあたりから始めていただいてもかまわない気分なんですが。いかがなもんでしょう?