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ミュージカル「キンキーブーツ」(韓国版・2016年)感想-年齢高めですが、なにか?

キンキーブーツ

ミュージカル「キンキーブーツ」が韓国でも開幕いたしました!日本のキンキーブーツがとても良い出来だったので、見比べの楽しみも増したというもの。韓国では日本に先駆けて2014年に初演(全世界初のライセンス公演)されており、今回は再演。チャーリーにキャスティングされているイ・ジフンさんは、「モーツァルト!」の地方公演と掛け持ちでのスタートです。か、過酷!2016年9月2日~11月3日まで6号線漢河鎮駅すぐの「ブルースクェア」にて上演中。今回見て来たキャストはこちら!(み、見にくい)

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チャーリー:イ・ジフン

ローラ:チョン・ソンファ

ローレン:キム・ジウ

ドン:コ・チャンソク

ニコラ:シン・ウィジョン

ジョージ:イ・ウスン

大学を出たばかりのぴちぴちではない・・よね

今回のチャーリーとローラは1979年生まれ(ジフンさん)と1975年生まれ(ソンファさん)という、やや青年期の後期というか中年期に差し掛かろうというペアでございました。日本版の小池・三浦ペアに比べると素の状態における青年度は非常に低いと言わざるを得ない。その年になって、父との葛藤に整理がつかないのはいかがなもか、と思ってしまわなくもないお年頃、と申しましょうか。しかしそこはお芝居の力。40歳でも少年でよい世界(例:三銃士のダルタニャン)。きっとこのペアもぴちぴちの若者たちの苦悩を表現してくれるはず、と思っておったのですが。

うーん、イ・ジフンさんのチャーリーは、結構落ち着いていて大人な印象でした。なんか、それなりに誠実で、工場を立て直してくれそうにさえ思える。モーツァルトと掛け持ち期間であったことも、少なからず影響しているのかもしれません。そしてチョン・ソンファさんはザザ(ミュージカル「ラ・カージュ(オ・フォール)」の登場人物、こちらもドラァグ)が見え隠れしてしまいます。うう、マダム臭が。

とはいえ、きかせどころはしっかり深い

とはいえ、安定の実力の二人。ソンファ・ローラの絶妙な突っ込みギャグは会場をどっかんどっかん沸かせ、アドリブも満載。そしてローラが歌うHold me in your heartでは、全身全霊で自分を受け止めてほしいと主張する彼女の叫びに魅せられること間違いなしなのです。もう、受け止めるしかないですね、こんなふうに迫られた日には。

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また、チャーリー役のイ・ジフンさんも、聴かせる歌はきっちり決めてきます。途中トイレに立てこもっちゃったローラを呼びに行くときに、まちがえて「チャーリー、チャーリー、出てきてくれ!」と呼んでたりもしましたが(チャーリーは君じゃないか)、そこはご愛敬。これからイ・ジフン版チャーリーが完成していくのかな?という発展段階感は否めませんでしたが。とはいえ、The Soul of a Manの韓国語版歌詞には、「あの方」という敬称付きの言葉がはいっているので、尊敬する父と自分を比べて忸怩たる思いを語る感が強いのですが、これ、ガツンと胸にきました。ジフンさんはこういう、一瞬、影がぶわっとあらわれてくるような部分をつかむのがうまいなーとうならされました。

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うーん、ホイさん(キム・ホヨンさん)とカン・ホンソクさんバージョンもみてみたい!