ミュージカル「オールシュックアップ ALL SHOOK UP」の能天気さで暑気払い-「フランケンシュタイン」メンバー再集結

弘益大学大学路アートセンターで絶賛上演中のミュージカル「オールシュックアップ」。2016年6月17日~8月28日までとなっております。このミュージカル、製作・出演ともにミュージカル「フランケンシュタイン」にかかわっておられたスタッフ・俳優さんが多数参加されている。というわけで、日本版「フランケンシュタイン」まで待ちきれない!というないあなた(というか私)にぴったり。今回見てきたキャストはこちら。

f:id:pokos:20160803000058g:plain

(残念ながら、アン・シハ、チェ・ウヒョクペアでは日程調整できませんでした。とはいえ、パク・ジョンアさんもハンサムなナタリーだった)

どんなお話なの?

ストーリーはおおよそ以前の記事でふれたとおり。少し変わっていたのは、サンドラがシェイクスピアソネットをナタリーから渡されて、エルビスが好きになるというエピソード。ここほとんど存在しませんでした。ソネットが最後の最後でデニスとの恋のきっかけになるという部分はキープされているのですが。エルビスそっちのけでサンドラはナタリー(が男装したエド)を、お色気むんむんで追っかけたおしておりました。というか、あそこの美術館はなんであんなセクシーギャルばかりを職員にしているのだ、と、ツッコミどころも満載。そのせいもあって、サンドラがあんまり知的に見えないという・・。

pokos.hatenablog.com

 また、この記事では詳細を書いていませんでしたが、エルビス・ナタリー・サンドラ・デニスという主要4人以外のカップルの物語も細かく展開。ローレインとディーンという若者カップル。恋に恋する2人が、母たちの反対を押し切ることに「ロマン」を感じて燃え上がります。また、熟年カップルたちも活躍。ローレインの母、シングルマザーのシルビアと、妻と死に別れたナタリーの父ジム、そして「恋愛を禁止!」と叫んでいた、ディーンの母で女性市長のマチルダと、彼女に従い、市民を取り締まっていた警察官のオール。彼らはエルビスの登場によって、突然「ラブ」に目覚めて恋愛しはじめ、告発祭り発生。ここら辺コメディなので、かなり急速に「色気づいちゃう」様子が、ばかばかしくて面白い。この際恋をしておこうじゃないか、という気分になること間違いなしの能天気なデートミュージカルといえましょう。

小太りなめがね男子は好きですか

さて、「フランケンシュタイン」メンバーの息のぴったり感・安定感はもちろんのことなのですが、今回の「オールシュックアップ」でいい味出しまくっているのがアン・セハさん演じるデニス。デニスはちょっと文学オタクな小太りめがねキャラ。ナタリーに片思い。突然現れたエルビスにナタリーが夢中になっちゃったからさあ大変。エルビスにできるだけナタリーを近づけないようがんばるけど、まったく効力を発しない。あわれデニス。

丁寧に半ズボン着用。ロックな扮装になっても半ズボンは押さえおくという芸の細かさ。せりふ・歌のないときの表情や動きの演技も丁寧で「ボクは不細工だから」と自虐ネタをはさむダークな(?)卑屈キャラが魅力となっています。ウヒョク君のエルビスが超美形で、微笑みかけるだけで女子が倒れる(というシーンが実際ある)ほどなのですが、このエルビスというキャラクターをいやみなやつではなく、コミカルに見せているのは、まさにこのデニスのちょこまかしたフォローがあってこそなのです。

f:id:pokos:20160520141205g:plain

(YES24のキャラクター)

まさにこういう感じの、小太りめがねキャラにはどこか惹かれてしまうので、かなり贔屓目はいってるやもしれませぬが。