観劇するならフォトスポットがなきゃね!-韓国ミュージカルの魅力考

日本でミュージカルを見に行くと、ふとさびしくなることがあります。それは、写真を撮ることのできる場所が用意されていないから。キャスト表すら、渋く名前だけ。これを写真に収めたら、開演までもうすることは何もない。ちょっと寂しい。無意味に劇場の座席表の表示を撮影してみたりして。もちろん、舞台やカーテンコールの撮影は禁じられておりますので、それを望むわけではございません。もちろん、ミニマリズムの極とおもえば、日本の風土に合っているような気がしなくもない。

しかし、ついつい私が望んでしまうのは・・・。韓国ではミュージカル上演中、劇場でほぼ間違いなく作られているような、フォトゾーンたちなのです。特に自撮りがしたいわけでもないのに、いつのまにやらフォトゾーン好きになっている。それは韓国ミュージカルの魔力に魅せられた証拠でもありましょう。

フォトゾーン、その一つが写真入りのキャスト表。たとえば、こんな感じ。

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(「ヘドウィグ」2016年版キャスト表)

韓国のミュージカルは、それぞれの役どころに対して、ダブルどころかトリプルキャストも珍しくありません。どの組み合わせを見たのかを記憶のとどめ、お友達に報告したくなる。このことが、巨大・写真付きキャスト表誕生に影響したのかな、と思わなくもないのですが。その発生過程は不明です。だいたい、タタミ2‐3畳分くらいあるものがどーんと据えられています。お芝居ごとに工夫が凝らされていてとても楽しい。劇場に来たんだなー、いまからお芝居みるんだなー、ワクワク、という気分を盛り上げてくれる装置なのです。

さらに、劇場内のステージが撮影できなかったりする場合も(最近は)多いので、外に気分を盛り上げるセットがつくってあったりもする。

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左側の壁にはカツラがずらっとならんでいるよ。さー、メイクアップ!

あるいは、

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(「壁抜け男」のフォトゾーン)

一緒に壁抜けごっこができるようになっていたりしたことも。でも生身の人間はぬけられません。

さてお次は・・。難易度高めのセットだな!とおもった一品を紹介いたしましょう。

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(「MATAHARI」フォトゾーン)

この背景、この文字。どう考えても、このポーズを要求しているとしか思えないではありませんか!

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踊り子さんポーズ!この、くねくね感!素人が出せますかね。なかなか上級者向けですぜ。・・いや、普通にピースして映ってもいいとおもいますが。

さらに、劇場の柱にキャラクター姿の俳優さんたちがでかでかと張り付けてある場合が多い。柱であるということは、丸かったり、四角かったりの差こそはあれ、抱き着いて撮影が可能ということなのです!ええ、抱き着いて撮影しまくれるのですよ。

きゃあ、王子ー。

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(丸い柱代表。「フランケンシュタイン」、ドンソク王子のビクター)

オルシン、お慕いもうしあげておりますー。

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(四角い柱代表。「MATAHARI」、リュ・ジョンハン先生のラド大佐)

・・・という風に。

インスタやツイッターにあげてもらい、宣伝効果をねらうものなのだとは思いますが。

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(「オケピ!」の階段踊り場のフォトゾーン)

こんな二人の間で、とりたいじゃん、写真!