ミュージカル『三銃士』(2016年・韓国キャスト)観劇報告 その1-見るならぜひ1階席をキープしてね!
キャストが相当若返ったと評判のミュージカル『三銃士』2016年・韓国版を見てまいりました。シンドリム駅すぐのDキューブアートセンターでの上演です。私が見たキャストは以下。
ダルタニャン:カイ
アトス:パク・ウンソク
アラミス:パク・ソンファン
ポルトス:ファン・イゴン
ミレディー:イ・ジョンファ
コンスタンス:チョ・ユンヨン
ジュサク:イ・ジェグン
韓国版ミュージカル『三銃士』は、はっきり言って、「少年マンガ」。友情・努力・勝利です。アレクサンドル・デュマ先生の作品が読めるのはDキューブアートだけ!と言いたくなるくらいに、笑って泣いてワクワクして気分よく劇場を後にできる作品。ダークな感情のやり取りとかほぼナシ!それがまさにこのミュージカルの魅力だといえるでしょう。
ちなみにこのミュージカル、見に行かれるかたはぜひ1階席でみていただきたい。ご存知の方には有名な演出なのですが。劇中「銃士になるため試験」としてダルタニャンが三銃士に命じられる任務というのが登場する。これが、1階客席におりて通路近くの席に座っている「少女(じゃなくても、少女ってことで)」に「キッス」しなさいという、どこの宴会芸ですか?みたいな指令なのです。
ダルタニャンがスターキャスティングされることも多いこの作品。ごひいきのスターさんがダルタニャンを引き受けた日にはあなた。「どこがもっともキッス席になりやすいか問題」を解くため、多くの人々が統計をとってみたり、神のご託宣を受けようとしたり、金に物言わせられないか検討してみたりしてきた、という戦いの歴史がある。で、俳優さんたちはその秘儀・秘法を知っているのではないかと目され、「どこがキッス席に決まるのか」をよく聞かれるということも、わかってきた。
この謎に回答を与えたのが、シヌ(B1A4)さんの下の映像。45秒あたりをご覧ください。
要するに。この対象をきめる決定権はアトス役の俳優さんにあるので、わからないよーというお話でした。ちゃんちゃん。わからないのか結局。乙女の苦悩は続くのであります。
で、2016年版の「三銃士」にもこの演出は残っていたのですが、お客さんいじり演出の「2階席に手紙を届けに行く」エピソードはなくなっていました。特に私のみた回は人の入りが大変ビミョーでしたので、2階席にはほぼ人がいなかったのかもしれません。一階のVIP席もかなり空きがありました。というか、VIP席作りすぎ感は否めない。
もしかしたら、2階席もいっぱいの日には、2階席いじりも復活するのかもしれません。
ともあれ、2階席にいる限り、1階でおこっていることは全く分からないという残念な状況ですので。なにはともあれ、1階席をキープされることを強く推すめしたい作品なのでありました。
ちなみに現在、キッスの位置は「おでこ」と指定されております。かつてのように、「口にした?いま、口にした??」ともやもやすることはなさそうですよ、みなさま。