韓国ミュージカル☆ライフ

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韓国創作ミュージカル「ドリアン・グレイ」キャスト発表!‐それは「ドラキュラ」と「怪物」の戦いだった・・

C‐JeSカルチャーがはじめて手掛ける創作ミュージカル、ということで期待が高まっていた『ドリアン・グレイ』のキャスト発表がされました。蓋を開けてみると、旧『モーツァルト』対決。あるいは、『ドラキュラ』と「(『フランケンシュタイン』の)怪物」の戦いとでもいいましょうか。ドリアン・グレイ役をキム・ジュンスさん、ヘンリー・ウォットン卿役を、パク・ウンテさんが務めます。しかも、それぞれワンキャストです。どの日に行ってもこの二人に会えるのです!こいつはすげーや。

そして会場は悪夢の城南アートセンター・オペラハウスでございます。ブンダンです。京畿道です。遠いよ!一応、1854席あるけどね!

 http://img.sbs.co.kr/newsnet/etv/upload/2016/04/04/30000528022_700.jpg

(SBS芸能・スポーツ経由、CjeSカルチャー)

この作品、オスカー・ワイルドの『ドリアングレイの肖像』が原作。すでに著作権切れなので青空文庫を探してみると・・。我らが青空文庫では、本作に関してまだ「作業中」となっておりました。残念!

ドリアン・グレイの肖像 (光文社古典新訳文庫)

ドリアン・グレイの肖像 (光文社古典新訳文庫)

 

もちろんここから、ストーリーがどれくらい「飛躍」するのかは今の時点では謎なので、油断はなりません(「フランケンシュタイン」の前例もありますからね)。

ジュンスさん演じるドリアン青年は、原作通りなら永遠の美しさを求める貴族(当然、超絶美形)で純粋無垢な存在。「肖像画」によって肉体は美しいままだが、精神は成熟していくことに。ここに善と悪、肉体と精神の葛藤みたいなものが混ざり合っていくのがこの役どころの見どころでしょうか。

そして、実はこの話においてオイシイのはむしろウンテさんの役どころでは?と思わされるヘンリー卿。この人は純粋なドリアンに悪魔主義、快楽主義なねっとりしたものの魅力を吹き込み、彼を自分の思うように育てていくのですから。なんつー、お耽美なおはなしなのか。つか、ウンテヘンリー、あの純粋で寂しい「怪物」、乙女をキュン死させた「怪物」が、今度は悪の魅力で攻めますよ!という展開です。

 

また、NEWSISの記事「キム・ジュンス、パク・ウンテ、ツートップミュージカル「ドリアングレイ」では、パク・ウンテさんキャスティングの理由に言及されていました。

www.newsis.com

記事によると、「C‐JeSカルチャーは、パク・ウンテさんがすべての作品の原書をよんでキャラクター分析をするなど、普段の自己管理が徹底していることでも有名」であることを評価し、「鋭い観察眼、スキのない知性を持つヘンリーを消化することができる」と期待しているとのことです。ホン・グァンホさんとジュンスさんが共演した「デスノート」のような、ツートップミュージカルであることも強調されていますので、役どころは対等。この二人の「関係性」が見どころとなることは、こりゃもう間違いないわけです。なにそれ、大劇場の「スリル・ミー」かよ!という気もしたりして。

 

みなさま、覚悟はよろしくて?