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ミュージカル「レベッカ」で登場する、「私」が好きな花は結局なんなんだろう??

韓国ミュージカル「レベッカ」の劇中で「私」がマキシムへの愛を確信し、自分はウインター夫人なのだ!と宣言するのが「미세스 드 윈터는 나야(ミセス・ドゥ・ウィンターは私よ)」です。それまでおどおどした態度、やや腰の引けた姿勢(ほんとに前傾姿勢!)でマンダレイの人々に接していた「私」は、これを転機に、背筋を伸ばし、きびきびと指示を出しながらレベッカの遺品を処分し始めます。

 

で、このときふと気になったのが、「私」が好きだといっている花。レベッカが好きだったのが「ナンチョ」、そして「私」が好きなのは「チンダッレ진달래」であると歌われます。韓国語を直訳すると「ナンチョ」は蘭。「チンダッレ」はカラムラサキツツジ・・らしい。ツツジ???

Rhododendron mucronulatum01.jpg

3-4月にかけて桃紫色の花をつける。朝鮮半島中国東北部に自生。日本にはほとんど自生しておらず、日本で見られるのは植物園などで栽培しているものにほぼ限られる。日本の対馬や九州北部、中国地方などに分布するゲンカイツツジ玄海躑躅Rhododendron mucronulatum var. ciliatum)はこれの変種である。カラムラサキツツジを「ゲンカイカラツツジ」と呼ぶこともある。また、ゲンカイツツジを本種と区別しない分類もある(wikipedia「カラムラサキツツジ」より)

 

確かに、舞台上のセットにはツツジらしき花の植木鉢がある。でもチンダッレはどっちかっていうと韓国において(ケナリとセットで)「春を告げる花」という感じがし、日本の桜みたいに山とか公園に生えているイメージが。

 

では、原曲、Mrs.De Winter Bin Ich!(ドイツ語)ではどうなのか。探してみたところ、

ーIch mag keine Orchideen,
ーIch möchte stattdessen Azaleen.

とありました。つまりレベッカが好きなのがOrchideen、「私」が好きなのがAzaleen。アザレアだそうな。アザレアってツツジなの??と、ナゾは深まる。再度グーグル先生に聞いてみると、ウィキペタンが教えてくれた。

 

西洋ではアジアからヨーロッパに常緑のツツジが持ち込まれて園芸化され、ペルジアン・アザレアと呼ばれ現在鉢花として大量に生産されている(Wikipediaツツジ」より)。

 

元来ツツジ類を海外では単に Azalea と呼ぶため、本項の植物群の物は、ベルギー・アザレア (Belgian Hybrid Azalea)と呼ぶのがより正確である。

Azelea.JPG

Wikipedia「アザレア」より)

 

なるほど。アザレアはざっくりしたツツジ一般を含むものとして使われ、ヨーロッパのイメージとしては園芸用植物なんですね。まあ、訳すならチンダッレでいいんですかね。・・しかし、ツツジ(チンダッレ)というのと、アザレア(あるいはアゼリア)というのでは、聞いた時の響きがなんか違う気がする。一気にローカル度が増すというか。お花見な気分になるというか。

 

ちなみに、ダンバース夫人が「永遠の生命」で、レベッカの好きだった蘭を彼女に見立てて歌う歌詞では、蘭が「赤い花を咲かせる」って言ってるので、これも白いイメージの強い胡蝶蘭とかじゃないんだよね。うむ、確かに。舞台写真では確かに赤い蘭がうつっておりまする。